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レスリースピーカーの内部配線

レスリースピーカーの内部配線、もともとついているのがあれば、それでよいのですけど、今回の改造で微妙に長さが足りなくなってしまったので、いくつか試してみました。

 

・Belden 8460 8470

今のところの結論としてはオリジナルパーツが無いときの換えとしては、これで良さそうです。ミドルレンジに特有のくせがあり、それがビンテージハモンドサウンドを思わせます。細い8460はドライバに8470はウーハーでよいのではないでしょうか。

 

・Belden 9497

ウミヘビっぽいやつです。スピーカーケーブルとして巷の評価は高めですが、先ほどの8460の中域の癖が目一杯きつくなりました。へんな中域で満たされてすぐ耳が疲れますいまいち良さがわかりませんでした。

 

・Western Electricのケーブル

ビンテージケーブルとしては有名なWestern Electricの16AWGくらいの太さです。復刻版みたいなのの14AWGも試してみました。電源ケーブルとして使った時同様、ミドルレンジによりがちで、特に使いたいとも思えませんでした。アメリカンな線の特徴はミッドレンジなのでしょうか。個人的な色彩感だとこれらや9497はオレンジ色とか茶色ぽい色がつきすぎるかんじ。

 

・オヤイデ3398太さいろいろ

このケーブルを使ってみたらワイドレンジという表現の意味が理解できました。

上下ともに広がりを見せます。

レンジが広いと豊かで高級感がある音にきこえます。意識高そうとも言えます。

一方で、低音はともかく、高音はレンジが広い分太さに欠けたり、かなりの高音がきつくて、よくよく聴いていると聴き疲れしたりという側面もあります。

ハモンドオルガンの音をずっと聴けるのも、実はそこまでレンジは広すぎないところに秘密があるかもしれません。

まあ今回のスピーカー改造でビンテージドライバの高音が普通のよりちょっと足りない気がしたので、敢えてこの線でバランスとったりしてます。

リプレースのドライバは全体的にもともと高音成分が強いので、この線だと強くなりすぎるかも。

 

というわけで、他にもいろいろ線はあるのでしょうけど、割とこのあたりで十分網羅できているのではないかと思っております。

レスリー122ホーンドライバメンテ

レッスン室のレスリースピーカーのドライバ(高音用のスピーカーみたいなの)をビンテージのものに交換してみました。

Jensen v21です。

 

もともと家にあったのですが、ビビりがとれなかったり、高い成分が全然でなかったりで、リプレースのものをつけてしまっておりました。

 

先日ウーハーのリコーンをして、ちょっとスピーカーの仕組みを体感したので、いけると思って再びドライバの調整にチャレンジしてみました。

 

溝のおそうじから始まり、ビビりが出ないようにものすごい微調整を本当に何日にも渡って、なんとか使えるようになりました。

以前高音が出きらなかったのも、振動板を押さえつけすぎていたからかもしれません。

加減難しい。

ドライバを横からポコポコたたいたりしまくりました。その間音出し続けてるのでとにかくうるさいし。

 

とまあ無事交換はできたのですが、全体的に柔らかい高音で、やはりビンテージはいいものです。

 

それに伴い内部配線もかなりいろいろ吟味してみました。それはまたべつの話として、とりあえずレッスン室のオルガンがまたよい音になったと思うので満足です。

レスリー2103の下のハコ作りました。もっと大きいの。

以前作ったレスリー2103用の下のハコ(高さ45センチ)もよかったのですが、もっとハコの容積を大きくしたらより豊かな低音になると期待しておりました。

 

が、あまり大きくすると携帯性も低くなるしという悩みもあります。

というわけでとりあえず作ってみました(笑)。

板の歩留まりが悪すぎて材料に結果二枚の板を使いハコだけで高さ90センチになりました。

全部で120センチくらいでしょうか。

一般的な大きなレスリーが102センチとかなので、かなりでかいです。

下は純粋に空洞なので、ハコなりスペースは122よりもかなりおおきくなっております。

 

工作もここまで大きいと板の曲がりも大変で、建て付けの悪さもあり、びびりもありますが、そこらへんは調整してみました。

 

音はやはりよいですね。うるさくなく大きく出せるし、高音部との分離がよくていいかんじです。

 

もちろん今回も折りたためるので、いまだに台車一回で移動可能。

車をツアーの3人乗り仕様にしても載せられるのは大きな進歩ですね。

 

スピーカー本来の定在波もいろいろ減らす工夫ももっとしないと。

みんなにきいてもらえるのがたのしみです。

11ピンケーブル作りました

現行モデルのオルガンとレスリースピーカーにつなぐ専用の11ピンケーブルがあります。

特殊な形状なので作るのも大変。よい線材を使うにしても、多芯ケーブルには材料も限られるわけで、なかなか手を出せませんでした。

 

市販のものは長さが7メートルとかなり長く、音質の劣化もありそう。

ということで今回は5メートルでつくります。

こういうことができるようになったのも、いろいろな実験で経験がついたからですなあ。

 

というわけで完成しました。

普通の多芯ケーブルと音声信号のみよさげなケーブルを使ってそれらをメッシュで覆って完成。

 

さて、肝心の音ですが、音色的には全体的にレンジが広がって高級感が出ました。

低音も当初の目的通り芯のある感じになりました。

音圧、音量は下がりましたが当初は低音が強すぎたりしたし、出力的にもかなりまだ余裕があるので、問題ありません。むしろ強すぎたくらいなので。

 

一番予想外の違いが、発音の速さが全然違ってきこえるというところです。なんだこれ。

今までに比べてスピードは落ちたと思います。

これが果たしてよいのか悪いのかわかりませんが、自分的にはタイミングはとりやすいかもです。不思議です。

楽器の発音のタイミングが望み通りにでるかって音楽人生がかわるんじゃないかってくらい大事なことと思うのですが、それが線で変わってしまうなんて、、、。

 

というわけでしばらくこれでがんばろうと思います。うまくいくとよいなあ。

オンラインサロンが流行っているようだ

個人向けにレッスンの動画を作ることになりました。

普通に世のリアクションとかニーズを知りたいので、しばらく一部をYouTubeに公開するのもありかなとも考えております。

 

それに伴い最近はオンラインサロンが流行っているし世のニーズがあるなら、オルガン関係のレッスン(オルガンだけに特化せず音楽的なことももちろん)、機材のメンテナンスや改造、購入相談、機材レビューなどできる場所を作るのもありかと思いはじめました。

ちょっとしたパーツのやりとり、機材(電源ケーブル)プレゼント企画とかも楽しげですね。

 

このサイトではマニアックな記事もかなり多いですが、もう少し読者(いるのか知らんけど)の個別の疑問にこたえるようにできたりとかするのもありかなあと思ってます。

そこまで高くなくてもよいけど、変にならないためにも有料にもしたいとは思います。

メールでもコメントでもよいので世のみなさまのご意見もききたいところです。

Jensen P15LL スピーカーのリコーン

手元に一つだけあったJensen P15LLというレスリースピーカー用の15インチスピーカーをリコーンしてみました。いわゆるビンテージ。

 

とりあえず使っていたこともあったのですが、なにぶん低音が期待するほど出ないということで、まあこんなものかと思っておりましたが、せっかくなのでリコーン、つまりコーンの張り替えをしてみました。

専用のキットがアメリカで売られているのです。

アメリカはすごいですなあ。日本はそういうところの文化が弱いところであります。

 

ということで、友人の知恵も借りながら、せっせと作業してみましたが、なんとかそれなりの形でリコーンもできました。

 

実際我が家のレスリー122でテストしてみましたが、パワーもあり、音が素晴らしいです。

というわけでしばらくライブ用の142に搭載して使ってみようと思います。

楽しみ。

ライブ用のLeslie142はリモコン導入

というわけで孫の手スイッチのリモコンバージョンを外用のLeslie142に導入してみました。

手前はリモコンです。奥が受信機。でかい。

いろいろな配線やらの関係でえらい不恰好なので、もう少しスマートに見せたいところです。

機能はちゃんとしております。

ただこの部分に現在木の蓋が大きく被さっておりまして、受信の邪魔になるかもです。

下側の回転も見せたいので木の板の代わりにアクリル板を加工して張りつけようとしていますので、それとともに披露できたらよいですなあ。

 

ライブ中にビンテージレスリーでslow/fastが手元で切り替えられるようになったので、やれることが広がりますね。

孫の手スイッチ

写真のものは孫の手スイッチと言うそうです。教えて頂きました。遠隔でオンオフができるという機械。

 

というわけで我が家のレスリースピーカーに導入してみました。

 

これでビンテージレスリーでも、手元でslow/fastの切り替えができるように!

素晴らしい。

手元はちょっと画的にアレかもですが、家用としては十分です。

これでいちいちスピーカーのところまで行く必要がなくなりました。なんて便利なのでしょう。

Leslie2103mk2のプリ管かえました

同様に小型レスリースピーカー2103のプリ管12AU7も国産にかえてみました。

安心のヤフオクです。

今回は東芝でございます。初の東芝。やはり国産なのでまろやかでした。

 

もともと2103はパワフルで低音が強すぎるところもあったので、結果いい感じになったと思います。上から下までまろやかな音です。先日導入したハコとも相まってかなり幸せな響きかもです。

Leslie 142のプリ管かえてみました

このところは機材のちょっとした調整が多いです。

 

手持ちの真空管で12AU7という種類のプリ管をいくつか持っておりまして、その中の一つが国産のもので気に入ってました。日本製はパワーよりもバランスとまろやかさみたいな。お国柄でしょうか。

 

最近ライブ用のLeslie142の音がどうしても固かったのでなんとかならないかと思い、ヤフオクにて国産の真空管を手に入れてみました。ひさびさのオークションです。

 

元々のエレハモから写真のナショナル、松下製のを手に入れて取り付けてみましたが、かなりいい感じに音が柔らかくなってサウンドもよくなりました。

 

142の方はパワーは十分出てたし、上下のドライバーもスピーカーも新しいリプレースのものだったので、そういう意味で相性がよかったかもです。

 

逆にOJC(沼袋のお店)にあるLeslie122はもう少しパワーが欲しかったので、国産をつけるとちょっと弱くなってしまうようでした。

個体にあわせていろいろ調整せねばなのですねえ。

腕の動かし方

鍵盤をただ弾くだけなら押したり触れたりすればよいのですが、音楽的によいニュアンスを伴って弾くのはまた違う動きのようです。

 

鍵盤で装飾的に黒鍵から白鍵に滑らす動きがありますが、その動きは聴感上ピッチも動くし、粘りも出るし、自分のやりたいサウンドに近づくというものです。

 

逆に普通に弾くときはこういう動きをしていないので上記のケースより味気なくなってしまいます。

というわけでうまいことこの動きを一般化しようとて、いろいろ実験しているのですが、一番分かりやすいのは「滑らしてるつもりで弾く」というごく当たり前だけどちょっと面倒ではあるやり方です。

 

結果手前に引っ掛けるような動きでもあるのですが、以前先輩が行っていた動きと同じであることがわかりました。なるほど、意図するところはそういうことなのかもです。

 

この動き、ギターとかでも応用できないかなと思っていたのですが、左手の使い方で同じ用に出来るっぽいですね。

音に深みが出て楽しいです。

 

こういう動きは音の抜けるタイミングがナチュラルに粘りが出たりして、ピッチの変わらない鍵盤楽器の単音ですら、かなり奥行きが出てくれるので、実に大事であると思います。

 

ついでに動きを押す方でもやってみましたが、どちらかというと引く方が音は好きかなあという感じです。

もう少し研究していこうと思います。

EXPペダル修理したい

日頃ライブで使っているEXPペダル(Hammond EXP-50)のボリュームの挙動がおかしくなってきました。若干ぐにょぐにょするわけです。

 

わりと最近知ったのですが、これらEXPペダルやボリュームペダルは踏みしろで連動する可変抵抗(ギターとかについてるポット)を動かしているわけなのですね。

考えた人すごいです。

分解してみると弧の動きをより小さい回転に変換するみたいな装置です。機関車的ななにかです。

 

とまあ仕組みもわかったので、あとはこのポットを交換すればよいのですが、ぴったりこれに収まるポットが市販品だと見当たらないです。なぜマニアックなパーツを使うのだろうか。

しょうがないからメーカーに問い合わせようと思います。

スピーカーも育つようです

楽器も使っていると音が変わってくるとはよく言われます。

 

普段使っているデジタルのオルガンでさえ、使い込んでいると音がまろやかになってみたりします。

 

いろいろあって、沼袋OJCのレスリースピーカーの音がよくならないかと、工夫しておりまして、結果低音用にリプレースで有名なeminenceというメーカーのスピーカーを装着してみました。

もともと着いていた古いやつよりもちゃんと低音が出たからです。

 

というわけで、しばらくこれを使っていたのですが、半月ぶりにその音を聴いてみたら更に鳴るようになってました。その間いろいろなプレイヤーに弾かれていたのですが、そのおかげのようです。

 

ライブハウスみたいなところだとうちにある時よりも大音量で鳴らせるのでさらにスピーカーも育つようです。ここまで鳴りが変わるとは思わなかったので、あたらしい発見です。

うちの他のスピーカーでも試したくなりました。

レスリー2103の下用にハコ作った

小型レスリー2103mk2は一人でも運べるのだけど、やはり大きい箱の鳴り方はしないわけです。

たまにステージの台の下が空洞のところだとこのスピーカーでもよい響きがするので、試しに下にハコを作ってみようとなりました。

 

これが

 

こんな筒状になって

こんな感じになります。

試作品なのですが、塗装も簡単にしてみました。材料の関係上、今回高さは45センチと低めです。

 

低音ハコの分だけ豊かになったかな。

足鍵盤の立ち上がりもちょっとHammondB3に近づけたような。

最も大きいハコでも試したくなりますね。

 

ちなみに密閉の箱が下について、下向きの音が全部そこにいくので、同じ高さのイスにおいたほうが広がりのある大きい音にはなります。ただ箱鳴りがあるこちらの方が、ぎゅっとした音になっています。変な帯域で音が膨らんだり、きこえなくなったりが起こりにくいかもですね。

 

レスリーらしく、下の方にスリット設けて少し音を逃がしたり、従来の開口部や、スピーカーの前にアクリルの板とか貼ってみた方が下とのバランスとれるかも。

 

この改造いろいろ楽しみが広がります。

低音がこれでよくなってくれたらツアーで2103しか持っていけない時でもよりよい音でできると思います。

レスリー2103mk2ドライバー交換

小型レスリースピーカーレスリー2103の音を何かの折につけてもう少しよくしようという計画です。

 

ビンテージレスリーのドライバ(高音用のスピーカーみたいなの)を好みのものに換えたときに余ったのがatlas PD5VH。これの大きさがちょうど2103に入りそうだったので試しにつけてみました。

もともとPDはビンテージレスリー用のリプレースとして評価が高いので、期待大です。ただもともとのドライバが12ΩにたいしてPDは16Ω。出力下がるのだろうか。

 

結果として、もともと音量も半分強で使ってたこともあるのか、音量はほぼ変わらず、むしろなぜか歪みのポイントは早まったような気がする。なぜだろう。

そして低音が増えた気もする。気のせいだろうか。

 

肝腎のドライバの音は圧倒的にPD5VHの方が好みだったので、とりあえずこのままで行こうと思います。

設計と違う抵抗なので気が引けるのですけど、まあよいとしましょう。