バンド形式でのグループレッスンでバンドのアンサンブルについていろいろ教えております。
教え始めてもう結構年月は長いです。
いろんな楽器の方がいます。
サックス、ピアノ、ベース、ドラムがメインですね。
サックスの方が70台半ばの方で、ジャズは聴くだけくらいからサックス初めて、このレッスンにもしばらくしてくるようになって続けてくれております。
その方の成長のしかたが非常に興味深いです。
最初は譜面を見ながらやるものの人と合わせるときに人の音を全く聴けなくて一拍とか一小節とか普通にずれるという状態を繰り返していて、何度やってもできなくて、その状態がずーと続いておりました。メロディがそれだとさすがにどうにもできなくて見ている側としてはどうにも困るわけです。
しかし、ある時急にそれができるようになってずれても戻ってこられるようになってました。
ベースを聴いていたら分かるようになってきたとのこと。
(一応いろいろこういうアドバイスはしてきてます)
あるとき譜面ばかり見て周りの人とコンタクトとれない状態だったので、最初から最後まで譜面を見ずにやってもらいました。
それからしばらくして周りの人と急に普通にコンタクトとれるようになってきました。
それでもメロディからのアプローチとしてのエンディングの出し方がどうしても変だったのですが、これも今回急に全てが自然になってなにもおかしなことがなくなりました。
もちろんアドバイスしていた内容を実行してくれているだけなのですが、お話を聞いているとアドバイスをちゃんと自分の言葉で説明できるようになったのだなあと思いました。
これが理解するということで、しかもここに達すると急にそれにまつわることがすべてできるようになるから、そとで見ていると急にうまくなったように見えます。
もちろんその方が根気強くがんばったのが一番ですが、うまくなる瞬間とか本当に理解ができた瞬間というのは、外から見ているとこのように急激に伸びるものなのだなあと面白いです。
急に自転車に乗れるみたいな感じですかね。
このままどこまで伸びていくのか楽しみでなりません。
それがあまり年齢にかかわらず訪れるというのも非常に興味深いです。
自分もそのような急激な成長をしたいとおもいながら日々試行錯誤しておりますのではやくそういう瞬間が訪れてくれないかなあと願っております。