Jazzの精神を学んだ気がしました

レスリーの送り先を間違えました。

こんにちは、にしかわです。

大変ご迷惑をおかけしてもうしわけありません。

ただ今対応中でございます。

 

このところいろいろうっかりしているようで、

米国にパーツを頼んだものの、うちの部屋番号を書き忘れました。

一応すぐに訂正のメールを送ったのですが、

どうやら修正してもらえなかったようです。

いま海をわたっているところかもしれませんが、

住所はあっているはずなので届くと信じております。

こちらは私物なのでまあどうにでもなれるのですが、

ともかくいろいろ気を付けないといけません。

 

 

さて、サックスのベニーゴルソンさんが来日中ということで

ブルーノートに見に行きました。

日頃いろいろ彼の曲をスタンダードとしてお世話になっているので、

いろいろ感慨もひとしおといいますか、そんな感じです。

オルガンとかあんま関係ないけどよいのです。

 

選曲は彼の有名なオリジナルのスタンダードを中心に、

有名なスタンダードの曲をやるという、かなりストレートなジャズで、

昨今のオリジナルだらけのバンドよりも個人的に好きでした。

同じような状況を日頃与えられることもあって、

その違いをわかりやすく勉強できるということもありがたいですね。

 

一番最初の出だしですでになんだかすごい立体感と音色で、

各パートがいずれもすごいクオリティでこっそり感動の連続でした。

たのしいです。

 

一方で、ブルーノート東京というわりと畏まった舞台ではあるのですが、

その場その場で常に、各人が「音楽しよう」としていて、

いろいろ試してみたりしていました。

ぼくは黒人でないので、これがそうかどうかわかりませんが、

この雰囲気こそ、彼らがおそらく普段ジャズクラブでやっているのと

根本的に違わない「ジャズ」の精神なんだなあ、と勝手に思いました。

 

そんなわけで、こういう部分をみて、

オルガンも好きだけど、自分はジャズが好きなんだなあと

しみじみ思いました。

要するにジャズだったのでたのしかったのですよ。

 

もちろんレベルの差はえらいことですが、

彼ら程の人たちでも自分の演奏中と同じようなことも考え、

常にいろいろ試しながら頑張っているんだなあというのを、

まじまじ眺めながら嬉しくも思いました。

こちらの勝手な妄想かもしれませんけど。

 

 

そういう試みが行われているとなると、

本日の聴衆のリアクションがおとなしめだったのがちょっと心残りです。

もちろん「リアクションが薄かったから」、

とその時の演奏者が言い訳をするのはまた違います。

 

ただ、そういう各パートのひとりひとりの全体に投げかける

「アイデア」とか「なにか」に聴く側ももっとリアクションできると、

空間全体での「共感」が得られて、

もっとすごいことになれるんだなあと思っております。

今日はそういう瞬間が本当に山ほどありました。

 

かなり高度な聴き方なのかもしれませんが、

やる側も決まったことをやるわけでもなく、

百戦錬磨のトッププロとはいえ生身の人間、

演奏者同士だけでなく聴き手とも共感できたら

それはとてもかけがえのない瞬間で、

ぼくもそんな場を目指して日々頑張っているところでございます。

 

今回、ブルーノートという高級感あるジャズクラブ、

かつ、少なくともぼくの知る限りでは、

日本の聴衆はコンサートを聴くマナーで演奏を聴く傾向がつよいので、

お行儀のよい聴衆になってしまっていたという雰囲気もあります。

 

まあ演奏者のコンセプト、聴き手の空気の読める読めないによって

逆に害される雰囲気というのもあって難しい問題ですが、

「その場その時にしかない音楽を大事にして楽しむ」

ということを第一に考えていれば、

曲中の一つ一つの小さなイベントにもっと笑ったり、感動したり、

声を出してみたり、なんでもありなのではと思います。

 

というわけでジャズクラブで演奏されているライブは

お行儀よく聴くよりも、一緒に楽しんでもらえるような

世の中になってくれればぼくは一番幸せになれそうです。

これはこっそり本当に願っていることです。

 

一方でちょうど来日中のキース・ジャレットさんのトリオは

静かに聴いて欲しいからというのもあってコンサートホールなんでしょうね。

それに関してはコンセプトがはっきりしているから正しいです。

たぶん。

好みの問題と、それに対する真っ当な対処だと思います。

 

 

なんだか話は長くなりましたが、

いろいろな状況で、さらにサックスのキーが動かなくなって、

フレーズを吹くのもちょっと難しいコンディションっぽかった

ベニーゴルソンさんですが、

リーダーとして演奏面もさることながら、MCでも、

一生懸命いろいろなものを投げかけてくれてたし、

メンバーももちろんジャズでした。

 

ちょっとだけですが、音楽としてのジャズの精神が

なんだか教えてもらった気分です。

本当に感謝したいです。

 

あいにく席は横側のとおいところだったのですが、

そんないろいろなことを常に出してくれていた彼を、

ひょっとしたらもう会えないかもしれない彼を、

最前列で全力で楽しみながら応援したかったです。

そこがとても悔やまれるところです。

明日仕事でいけないし。

 

ジャズってよいですね。

またちょっと世界が広がった気がして幸せです。

ベニーさんありがとうございます。

明日もいつもどおり頑張ってくださいませ。

 

まあ個人的に得るところ考えることが多く、

深夜の時間帯もあって無駄に熱くなりすぎました。

今のご時世ならこの感動をメールで伝えることも

できるかもしれないので、がんばってみよかな。

だれか英訳してくれないかなあ。

 

というわけで長い話でしたが、

いろいろ差し迫ったおすすめライブもありますので、

お知らせもさせてくださいませ。

それはそれ、これはこれなのです。

ほれ。

 

date:5/17(金)

place:モンゴメリーランド(池袋) start: 19:30~ charge:¥2500

members:菅野義孝(gt) 西川直人(org)

 

date:5/19(日)

place:Jazzmal(南与野) start: 14:00~ charge:¥1000

members:Jam Session 西川直人(org)

 

date:5/21(火)

place:Blue Eyes(東銀座) start: 19:30~ charge:¥2800

members:西川直人(org) 田口悌治(gt) サバオ渡辺(ds)

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