「できません」
いろいろなメーカーに楽器の機能へリクエストすると
だいたいこの返事が返ってきます。
一部は1年後位に知らぬ間に採り入れられたりします。
大抵開発のコストやニーズうんぬんが主な理由です。
さて今回は、以前にもちょっと触れた、
1.5オクターブの足鍵盤 xpk-200Lについてです。
Hammond b-3などのオルガンの足鍵盤は2オクターブで
椅子の真下位までの長さです。長いです。
一方xpkなどはエレクトーンの足鍵盤のように
それほど長くないです。
足鍵盤の支点が前か後ろの違いもありますが、
xpkとうちのb-3の足鍵盤との違いで、
特に気になるのは、
・接点が深すぎる(xpkが)
・鍵盤のストロークが大きすぎる(xpkが)
の二点です。
もちろん使用しすぎて歪んだ分もありますが。
先日この2点の改良をメーカーに相談したのですが、
回答はいつも通りのアレな感じだったので、
自分で見てみることにしました。
・ストロークを浅くしよう
鍵盤の可動域を減らします。
単純に鍵盤の下に木の棒を挟んでみました。
せっかくなのでクッションもつけました。
ちなみに木の棒は5*10*800ミリのものです。
厚みはもう1~2ミリあってもよかったかもですが、
結果いい感じに可動域が減りました。
まあこの処理で「てこ」の力がかかる部分がでて
軸の金属が曲がる可能性もあるので、
改良の余地ありですね。
たとえば、鍵盤の先端のゴムを高くしたり。
・接点を浅くする
分解してみてわかったのが、
踏んづける
↓
反対側の金属のべろが持ち上がる
↓
スイッチon
というシンプルな構造でした。
なんだ普通にできるじゃねえか。
というわけで、midiの反応を見ながら微調整。
ここら辺は難しいところですが、
何度か試しながらかなり浅くできました。
ベロの曲げのときの金属疲労がこわいですけど。
というわけで、いい感じにできたきがします。
ここら辺の仕組みについても技術の人に聞いたのに
「できない」
の一点張りはちょっと残念すぎますね。
こういう実際に使っている現場の声って
大事にするべきだと思うんですけどねえ。
こういうところから新しい企画のアイデアも
でるんじゃないんですかねえ。
いろいろ言いたいことは増えるばかりですが、
この感じだと「多列接点」鍵盤って
考えてないだけで結構低コストでできんじゃないのか
とおもえてなりません。
アイデアはなくもないので、
誰か開発の依頼とかしてくれないかな。